社長のブログBlog

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一目惚れした。
備長炭がパンプスに見える。

一点ものの真髄だ。

本物の備長炭は、火付きが悪く厄介だ。

しかし火が熾ると、灰になる直前まで真っ赤に燃え
火はさみで掴んでも、くずれない気骨をみせくれる。



生き物を外圧からも守る皮。

皮は、火に強い。

火にかざすと合皮は溶けるが、本革は、焦げる。

焦げるとは、最後まであきらめず「大切なもの」を
守り抜くことだ。

そこに革の「気概」を感じる。

婦人革靴メーカーを生業としている「根っこ」だ。

ウイスキー樽3

タイムカードの下に本物のウイスキー樽を置いている。
天然素材の無垢の木と革は、似ている。

丈夫で長持ち、経年変化の「味わい」が強み。

しかし製品材としては、ロスが多く「難儀なやつ」だ。


ウイスキー樽2

樽の寿命は、60〜70年。

内面を焼いて表面を消し炭状態にしてから
まずバーボンを5〜6年貯蔵、次にウイスキーを10〜15年貯蔵。
三たびウイスキーを10〜15年貯蔵。これを数回繰り返す。

前回の東京オリンピックから現役で働いてきた。

70年を超えてもいい面構えだ。

粋にも、内側にウイスキーの残り香がかすかに漂う。


経営理念

作り手全員の想いを「靴作り1点」に集中しなければ。

想いが「靴に宿る」なんて。

「でけへん、でけへん。」






牛のオブジェ1
僕は、食用の牛で去勢されているので、「おねえ系」です。
Mちゃんと呼んで。

「マツコ・デラックスのMとちゃう。松井製靴のMやねん。」
牛の競り市に出される手前で、
松井製靴のインスタ映えの切り札としてやって来た。

ところが中学校の校門近くにいるのに、
学生たちは、素通りだ。「なんでやねん。」

牛のオブジェ2
本物のステア(去勢された成牛)の半裁を基に
ファンキーな牛のオブジェを作った。

半裁とは、加工しやすく一頭を半身にしたもの。
革靴の大半は、このステアを使う。

大きさは、約2.5m×約1m=250ds(デシ)。
Ds(デシ)とは、革の面積を表す単位。1ds=10cm×10cm。

革靴の靴作りは、この半裁の裁断から始まる。

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