2020年06月13日
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2020年06月06日
タイムカードの下に本物のウイスキー樽を置いている。
天然素材の無垢の木と革は、似ている。
丈夫で長持ち、経年変化の「味わい」が強み。
しかし製品材としては、ロスが多く「難儀なやつ」だ。
樽の寿命は、60〜70年。
内面を焼いて表面を消し炭状態にしてから
まずバーボンを5〜6年貯蔵、次にウイスキーを10〜15年貯蔵。
三たびウイスキーを10〜15年貯蔵。これを数回繰り返す。
前回の東京オリンピックから現役で働いてきた。
70年を超えてもいい面構えだ。
粋にも、内側にウイスキーの残り香がかすかに漂う。
作り手全員の想いを「靴作り1点」に集中しなければ。
想いが「靴に宿る」なんて。
「でけへん、でけへん。」
2020年06月02日
僕は、食用の牛で去勢されているので、「おねえ系」です。
Mちゃんと呼んで。
「マツコ・デラックスのMとちゃう。松井製靴のMやねん。」
牛の競り市に出される手前で、
松井製靴のインスタ映えの切り札としてやって来た。
ところが中学校の校門近くにいるのに、
学生たちは、素通りだ。「なんでやねん。」
本物のステア(去勢された成牛)の半裁を基に
ファンキーな牛のオブジェを作った。
半裁とは、加工しやすく一頭を半身にしたもの。
革靴の大半は、このステアを使う。
大きさは、約2.5m×約1m=250ds(デシ)。
Ds(デシ)とは、革の面積を表す単位。1ds=10cm×10cm。
革靴の靴作りは、この半裁の裁断から始まる。