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製甲へのこだわりを話そう。

秘密は、足を包む縫製(アッパー)の裏側にある。

製甲工程がシンプルか複雑かの違いだ。
完成品での裏側の確認は、難しい。

外観でも判断できることがある。

履き口(口まわり)のミシン目が見えるのか?

見えない→スキルを要する無双縫製

革の裁断面が、見える?

見えない→ ぶち切り(見える)以上に工程をかけている。




革靴の製甲は、とにかく手間暇がかかる。

折り代の革漉き、糊ぬり、テープ゚貼り、補強芯入れ、
折り込み、貼り合わせ、ハンマーでたたくなどなど。

繊細な作業の指先をご覧あれ。




裏材のはみ出た部分を縫った糸を切らないように市切り。

裏材のミシンかけ。
本革(表革)と裏材を重ねてのミシンかけ。
革は、穴が開く。やり直しがきかない。

革靴の製甲は、大量生産のパーツの組み合わせではない。

微調整をしながら作品を仕上げる「彫刻を彫る」に近い。










牛革と合皮の裁断の違いは、広げるか、畳むかだ。
合皮は、均一なため重ねて抜け、作業効率が抜群。

本革の裁断は、1枚ごとに「肌質」が違うので、
なんせ時間がかかる。

天然皮革の革キズこそ、「生きてき証」
ハラキズ、血筋、首シワ(トラ)、ホクロ、虫喰い
色ムラ、シボ、裏側の染色ムラ(写真参照)・・・・


しかし「証」は、風合いにも不良にもなる曖昧なものだ。


 
シングル布団ほどある半裁(牛の半身)を広げて、
目視で革のチェック。

方向・角度を変え、手で引っ張り、指で後ろから突いたりする。
革靴は、つり込む(引き伸ばす)のが、メインだ。

よって裁断時、革本来の伸長方向、繊維の引き締まりの強弱も加味しなければならない。

革を引っ張た時に、皮膚下の凹凸が浮かび上がることになる。

難儀だ。

とにかく、さする。指先がセンサーなのだ。

位置を決めタガネを置いて、裁断する。

歩留まりを高くする(捨てる革を少なく)のが、腕の見せ所。



裁断は、指づめ注意が絶対だ。

当社には、裁断スタッフが3名いる。内2名は、女性。

1日中の立ち仕事で、本革を女性が裁断することは、
業界では、貴重なことだ。

会社のちょっとした「自慢」である。



一目惚れした。
備長炭がパンプスに見える。

一点ものの真髄だ。

本物の備長炭は、火付きが悪く厄介だ。

しかし火が熾ると、灰になる直前まで真っ赤に燃え
火はさみで掴んでも、くずれない気骨をみせくれる。



生き物を外圧からも守る皮。

皮は、火に強い。

火にかざすと合皮は溶けるが、本革は、焦げる。

焦げるとは、最後まであきらめず「大切なもの」を
守り抜くことだ。

そこに革の「気概」を感じる。

婦人革靴メーカーを生業としている「根っこ」だ。

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