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牛革と合皮の裁断の違いは、広げるか、畳むかだ。
合皮は、均一なため重ねて抜け、作業効率が抜群。

本革の裁断は、1枚ごとに「肌質」が違うので、
なんせ時間がかかる。

天然皮革の革キズこそ、「生きてき証」
ハラキズ、血筋、首シワ(トラ)、ホクロ、虫喰い
色ムラ、シボ、裏側の染色ムラ(写真参照)・・・・


しかし「証」は、風合いにも不良にもなる曖昧なものだ。


 
シングル布団ほどある半裁(牛の半身)を広げて、
目視で革のチェック。

方向・角度を変え、手で引っ張り、指で後ろから突いたりする。
革靴は、つり込む(引き伸ばす)のが、メインだ。

よって裁断時、革本来の伸長方向、繊維の引き締まりの強弱も加味しなければならない。

革を引っ張た時に、皮膚下の凹凸が浮かび上がることになる。

難儀だ。

とにかく、さする。指先がセンサーなのだ。

位置を決めタガネを置いて、裁断する。

歩留まりを高くする(捨てる革を少なく)のが、腕の見せ所。



裁断は、指づめ注意が絶対だ。

当社には、裁断スタッフが3名いる。内2名は、女性。

1日中の立ち仕事で、本革を女性が裁断することは、
業界では、貴重なことだ。

会社のちょっとした「自慢」である。



一目惚れした。
備長炭がパンプスに見える。

一点ものの真髄だ。

本物の備長炭は、火付きが悪く厄介だ。

しかし火が熾ると、灰になる直前まで真っ赤に燃え
火はさみで掴んでも、くずれない気骨をみせくれる。



生き物を外圧からも守る皮。

皮は、火に強い。

火にかざすと合皮は溶けるが、本革は、焦げる。

焦げるとは、最後まであきらめず「大切なもの」を
守り抜くことだ。

そこに革の「気概」を感じる。

婦人革靴メーカーを生業としている「根っこ」だ。

ウイスキー樽3

タイムカードの下に本物のウイスキー樽を置いている。
天然素材の無垢の木と革は、似ている。

丈夫で長持ち、経年変化の「味わい」が強み。

しかし製品材としては、ロスが多く「難儀なやつ」だ。


ウイスキー樽2

樽の寿命は、60〜70年。

内面を焼いて表面を消し炭状態にしてから
まずバーボンを5〜6年貯蔵、次にウイスキーを10〜15年貯蔵。
三たびウイスキーを10〜15年貯蔵。これを数回繰り返す。

前回の東京オリンピックから現役で働いてきた。

70年を超えてもいい面構えだ。

粋にも、内側にウイスキーの残り香がかすかに漂う。


経営理念

作り手全員の想いを「靴作り1点」に集中しなければ。

想いが「靴に宿る」なんて。

「でけへん、でけへん。」






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